クラス3番手/総合29位/235周。

寺田の25回目の「ル・マン」挑戦は、一時諦めムードがピットに漂ったのを覆し、傷だらけになりながらも、何とか無事チェッカーを受けた。ラストドライバーは、オリビエにゴールの感動を味合わせてあげたいという配慮から、寺田が彼にステアリングを譲った。

24時間の結果はトップの70%以下の周回だったため、公式には完走と認められない。順位をつけるとすると、クラス3番手/総合29位の235周だった。

今年の「ル・マン」に挑戦した日本人ドライバーも全員完走した。それを聞いた寺田は「それは良かった」と語り、「ル・マンのゴールは格別なんだ。ゴールでグランドスタンドを駆け抜ける時の観客達の賞賛は感動するよ」と語っていた。

この「ル・マン」には愛すべきものが溢れている。様々な国の人々との交わりや市民とのふれあい。「ル・マン」を支える全ての人々。そして、「ル・マン」に宿る気まぐれな女神。今年も20万人以上の観客達がやってきていた。

 

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