寺田がコースに復帰。

「ル・マン」の朝を迎えた。静かな朝となった。トラブルは夜半に集中した。寺田組は、規則で許可された範囲のエンジンパーツを交換することにした。もう、トップの70%を走破しなければならないという完走義務周回数をクリアできる余地は無くなっている。しかし、メカニック達の懸命の修復作業に応えるために寺田は走る。規定では完走と認められないが、チェッカーを受けるということが必要な場合もある。受けなかったときの思いを寺田は痛いほど知っているからだ。

エンジントラブルの原因は、ラジエーター本体の不具合によって、オーバーヒート。ヘッド部分他を交換し、寺田がコースに8:30頃復帰した。今のところは序盤と同じラップで周回を重ねている。

 

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