REサウンドは復活したけれど・・・ 5周/ミッショントラブルでリタイア。 |
||||||||||
RE(ロータリーエンジン)での「ル・マン」再挑戦を期待するファンは多い。世界でマツダだけが実用化に成功し、さらに日本製のエンジンでは初めて「ル・マン」を制覇したのだから、当然である。 だが、冷静に、かつ合理的に考えれば、そのハードルはきわめて高い。先ず機械としてのREは、必ずしもレース車両にフィットしたものではない。回転するピストンと往復するピストンとの違いは、そのスムーズさや回転域の広さに求めることができる。しかし、レース専用となれば、レシプロエンジンの回転範囲は飛躍的に高まる。それに伴って、軽量コンパクトというメリットも、出力比でみれば霧消する。また、トランスミッションやラジエターなどにも汎用品が使えず、シャシーとのマッチングには専用設計が必要になるのだ。 それらのハンディキャップをすべて承知の上で、「もう一度、REを走らせたい!」という思いは、3人のプライベーターが力をあわせることで実現した。エンジンを提供したのは、アトランタのJ.ダウニング。レシプロエンジン用のシャシーをRE用に改造したのは、フランスのG.ヴェルテール。二人の盟友をコンバインしつつ、スポンサー獲得などのマネージメントを担当したのは、もちろん寺田だった。 そして、マシンは出来上がった。実際に、「ル・マン」を走った。…結果は、惨敗であった。 |
||||||||||
|
||||||||||