6月7日、02:00、第66回ル・マン24時間レースは12時間が過ぎ、ようやく折り返し地点に到達した。 序盤に様々な予想外やどんでん返しの続いたレースは、夜間となって一旦落ち着いた。 24:00を過ぎるとトラブル発生も減り、だだ静かに時間が流れる展開となった。 「am/pmポルシェC41」は、その中でも着々とポジションアップを続けて行く。 24:00時点の順位は26位、トップとの差は23周であった。 また、長くレースをリードしてきたトヨタ#29が後退し、ワークスポルシェGT1の2台が判で押したように正確なラップタイムを刻んで1-2トップを走っている。 01:20過ぎ、雨が降ってきた。天気予報では、明け方にかけて雷雨の恐れもあるとの事。 各チームともタイヤの選択を迫られ、インターミディエイトタイヤかレインタイヤを忙しく準備する。 この時期のフランス西部は雲が低く、ピット前は小雨、テルトルルージュはドライ、ミュルサンヌはどしゃ降りということも珍しくないからだ。 「チームam/pmジャパン」は、レインを選び、フランクのピットインにあわせてタイヤ交換、同時にフロントブレーキパッドも交換した。 レインタイヤでピットアウトしたのち、無線からフランクの声で「ノーズをヒットした。交換してくれ。」と連絡が入った。 ピットは再び緊迫感に包まれたが、ピットインしたマシンの破損状況は予想ほどひどくはなく、メカニックたちの迅速な作業でノーズはリペアされフランクはすぐにコースに戻っていった。 レインタイヤは、スリックタイヤに戻されていた。 |