am/pmポルシェC41
    ル・マン公式予選27位


    6月2日、公道を封鎖した13.6kmの「サルトサーキット」で第66回ル・マン24時間レースの公式予選1日目が行われた。
    1日目の予選は、午後19:00から21:00までの第1セッションと同22:00?24:30までの計4時間30分間であった。チームam/pmジャパンの「am/pmポルシェC41」は、公式予選を決勝レースのセッティングにあて、コンパウンドの柔らかい予選用のタイヤは使わず、決勝用のタイヤで淡々と操縦性のセッティングを煮詰めていった。予備予選では17インチタイヤを使用したが、公式予選からは18インチタイヤに交換。当初はオーバーステア傾向であったが、車高調整などで安定性を高めていった。
    2回目のセッションはナイトセッションで、ライトを点灯して走行しなければならない。ドライバーは、夜間走行に慣れることと、日没以後急低下する気温、路面温度に合わせたドライビングが要求される。この日のベストラップタイムは、フランクの1’58”017で、47台中28番手であった。寺田は、「今日はクルマ、3人のドライバーのクォリファイ、ナイトセッションの義務周回数ともに決められたことは全てクリアしました。クルマもどんどん乗りやすく、速くなっている。あしたは、さらにセッティングを詰めていく予定です。」とコメントした。

    6月4日の公式予選2日目は、決勝用のフレッシュエンジン、決勝用ギアボックスに交換し、ニュータイヤやブレーキパッドのラッピングなど決勝レースの準備に専念した。
    一方、サーキット内のACO「ウェルカムラウンジ」において、チームam/pmジャパンの秋沢代表主催によるランチパーティが開催された。パーティ冒頭に秋沢代表が、「今年もこの地に来られて大変光栄です。寺田の20回目のル・マン挑戦をみんなで祝福してほしい。」とあいさつを述べると。ACOのコッソン会長は、「寺田さんは、私たちACOにとって家族のようなものだと私は思っています。フランスの諺で『危険のない勝利、危険のない栄光というものは有り得ない』とあります。今回のレースは非常に厳しく、レベルの高いレースになると思いますが、ぜひこのレースを楽しんでください。」との返礼があった。
    また、チームコンサルタントのジャッキー・イクスもこのランチパーティに駆けつけ、寺田の20回目のル・マンに対する祝福の言葉を残した。
    午後19:00からの予選は、決勝用エンジン、ミッションのラッピング(慣らし運転)に始まり、タイヤの表皮剥き、燃費セットなど、準備項目を次々とこなしていった。寺田は、「エンジンを交換したら、フレッシュで力強く感じる。また、シャシーのセッティングもだいぶ煮詰まったので、ストレートの直進性が非常に良くなった。フォードシケインなんか気持ちよく攻めています。」と満足げな様子であった。
    オリビエもチームの雰囲気にすっかり慣れ、第1セッション終了間際に3'56"658のベストラップを記録し、トータルの予選順位を27番手に繰り上げた。


    BACK