先週リポートしたCX-3用ローダウンスプリング。
スタイリング、スポーツ性、乗り心地・・・それらをバランスさせた仕様なのですが、なぜ車高ダウン量を20mmに設定したか? その最大の理由をズバリお伝えします。
CX-3フロントの場合、量産状態でダンパーがストロークし始めてからバンプストッパー(写真の白いパーツ)に当たるまで約25mmあります。
ですので、ローダウンしてもストロークが5mm残るよう-20mmダウンとしています(ストロークが減った分はバネ定数を10%程度強化することで辻褄を合わせます)。
ですので、①スプリングだけの作動域から②スプリング+バンプストッパーの領域に移るときに、唐突感なく移行するかが重要になります(そのためバネ定数の強化は最小限に、バンプストッパーは量産を活用といったチューニングがキモです)。
詳しくは貴島ゼミナール§10をご参照ください。
仮にCX-3で30mmのローダウンを行った場合、サスペンションがストロークしていない停止状態で既に25mmのストロークを使いきってバンプストッパーに5mm分の圧力が掛かりぱなしの状態になるため、たとえスプリング単体のスペックが柔らかくても、実際のバネ定数は高くゴツゴツとした乗り心地になってしまいます。
スプリング単体のバネ定数スペックだけで乗り心地の良し悪しが判断できない理由の一つです。
カタログ等に明記の通り、必ず同時交換をお願いいたします(^^;
Posrted by S.Soma
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