「ル・マン」の朝を迎える。


険しい道のりだったものの「ル・マン」の朝を迎えることが出来た。

16時間目の時点での順位は、クラス2位、総合20位まで上げてきている。

現在、コース上に残っているマシンは24台だ。

夜は2スティント、つまり一回ピットインして再びドライバー交代なしに2回続けての運転となった。依然として路面は乾いたとこもあるが濡れたところもあるコンディションだった。
 
路面の状況もかなり悪くなっており、雨水とオイルの入り混じった上にパーツの破片やタイヤのカス或いはグラベルの砂利などがあり、ラインをはずすとあっという間にスピンする。

明るくなってきて、少しスロットルを踏みすぎるのかスピンするマシンが明け方増えてきていた。

 
 夜明けまじかに、ステファンに路面の状況を聞きながらドライバー交代する寺田。

もう、レインではタイヤがもたない。カットスリックタイヤに交換し、寺田がピットアウトしていった。

 

ところが、寺田が出て行ってから2周目に戻ってきてしまった。

フルスロットルで息つきが出るとのこと。メカニックたちが確認するとスロットルポジションセンサーの不良であった。

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