量産車の域を超えて、きわだつスポーツ感覚の創出へ。
私たちAutoExeが主張するこだわり(目標)とことわり(手法)。
マツダ車個性化プロジェクトの道。
私たちAutoExeはマツダ車を専門にその個性化を展開し続けるチューニングメーカーです。テーマは”A New Driving Sensation”=量産車の域を超えたスポーツ感覚の創出。スポーツカーはもとより、SUV、コンパクト、セダンなどに至るあらゆる車種において個性化プロジェクトを推進。新たな風貌を創造して独自の存在感を表現するスタイリングや、走りの能力を高次元に導く機能パーツなど積極的な開発に取り組んでいます。
マツダ車に特化しているのは、私たちスタッフの多くがかつてマツダのモータースポーツ活動の中核を担った組織に属し、その経験から多くのチューニングノウハウを蓄えているゆえです。1997年の創業以来、ベース車の進展や時代の社会性を汲み取り、自身の開発コードを、01(第1世代)から06世代へと進化させてきました。年次改良を繰り返す新型車への対応はもとより、新たにプロジェクトの一環として根強いファンを持つRX-7(FD)とロードスター(NA)に向けた絶版スポーツカーアップデートプログラムもスタート。オーナーが長年にわたって抱き続ける深い愛着を支援しています。
基本的なチューニングの考え方。
スーパースポーツなどの特別な車種を除けば、量産車は誰が乗っても扱いやすい性能や仕様で作られています。多くの販売台数を求めれば、最大公約数的なセッティングにせざるをえないゆえでしょう。一方、チューニングは、積極的に運転を愉しみたい人を対象に、さらに仕様を突き詰めていくことが可能です。つまり量産車が持っている不特定多数のユーザーのためのマージンを削り、その余力を運転を愉しむ性能へと振り向けていく。これが私たちのチューニングの基本です。
また近年、自動運転機能の搭載車や、都市部ではカーシェアが市民権を得始めるなど、クルマを簡便な移動手段とする傾向が拡大しつつあります。その反面、“走り”に特化したブランドを立ち上げるなど、運転する愉しみを復権させようとしている自動車メーカーもあります。価値の多極化は進んでいくとしても、クルマ本来の愉しみと向き合いたい、いたずらに誇示する改造ではなく、クルマとの豊かなコミュニケーションやメカニズムへの見識を深めたい・・・チューニングの価値はそんな選択のひとつとして生き続けると私たちは考えています。
車種発想のコンプリートチューニング。
オーナーの好みの多様化が進み、マーケットにはさまざまな要望に応えられるチューニングパーツが存在しています。そのような中、チューニングメーカーは大きく分けて「部品発想」か「車種発想」に2分されます。多数派の「部品発想のメーカー」は、例えば、マフラー専門、ブレーキ専門など単一カテゴリーにおいて、スペシャルな技術をもっている会社です。これらのパーツを組み合わせてチューニングを進めることができますが、メーカーによってセッティングの“ものさし”が異なるため、同じストリート用だとしてもそれぞれが主張しすぎたり、場合によっては、部品同士が干渉して装着できないケースも起こります。したがって、部品発想メーカーのパーツを装着する場合には充分な情報収集や知識、経験が求められます。
私たちAutoExeのような「車種発想のメーカー」は、量産車の性格を理解したうえで、不特定多数に向けたマージンを精査します。そして、部品単体ではなくチューニングによるクルマの全体的な完成像をイメージしながら、各パーツの仕様を決定していきます。外装から、サスペンション、ボディ、吸排気など、クルマ1台を丸ごとバランスよく仕上げていくことができる。それが車種発想コンプリートチューニングのメリットです。また、どのパーツも同じ指標に向けての設計としているため、好きな箇所からチューニングできる利点があります。
日常をスポーツに。ストリートベスト。
私たちが想定する走行ステージは、いつもの市街地やお気に入りのワインディング、高速道路など、いわゆるストリート全般です。ストリートというと簡単な条件と思われがちですが、そのような日常的シーンであってもクルマの動く感覚をどこまでリニアに、スポーティに味わうことができるか、クルマとのコミュニケーションをどこまで濃密に図れるかが命題。それゆえ安楽なだけの乗り心地やダルなステアリングとは一線を画する、格別な乗り味を追求することとなります。
サーキットトライアルでベストラップを叩きだす!というような限定的な目標ではないからこそ奥が深く、チューナーの考え方や指標によって結果が全く変わってしまう。そこに私たちが主張するストリートベストの価値=知的な大人の趣味としてのチューニング像があります。
感性チューニングの鍵、「過渡特性」。
多くのカタログに記載されるクルマの諸元は、最高出力や最大トルクといった「絶対性能」です。チューニングにおいても、吸排気系やECUを変えて何馬力向上したか?0-400mのタイムが何秒か競い合う・・・というのが分かりやすい評価軸です。しかし、私たちが長年主張し続ける「感性チューニング」ではあまり意味を成しません。重要なのは人の感覚にシンクロし期待値に応えるような「感性性能」なのです。
そして、その実現のための鍵となるのが「過渡特性の最適化」であると考えています。過渡特性とは、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作の結果、クルマの挙動に現れる変化のプロセスのこと。気持ちよく感じる加速感やコーナリングは、その瞬間瞬間のプロセスにおいてどのような変化を経ているか?運転操作に対して唐突感がなく、期待通りの変化を経てスムーズに安定状態に至る。過渡特性を綿密に造り込み、最適化することで、感性という抽象的な概念を具体的な走りの快感へ導こうとしています。
そして、感性チューニングにはもうひとつ、視覚や触覚に訴える静的な側面もあります。マークレスグリルで端正な美しさを表現するスタイリング、厳選された素材によるステアリングやシフトノブの上質な触り心地などは数値化できない性能であり、ドライバーの気分を高揚させてくれるでしょう。スーパーコンピューターによる解析技術がどんなに進化しても、最後は人の鋭敏な感覚が指針となる感性チューニング。その具体的な手法は機能別商品情報ページでカテゴリー別にご紹介しています。私たちが追い求める“A New Driving Sensation”――そのこだわり(目標)とことわり(手法)をこめた成果をぜひお確かめください。