3型RSグレードに搭載されたビルシュタインダンパーサスからの変更です。装着後1万kmでのインプレッションになります。
乗り味としてはまさにロードスターRFが本来乗せたかった上級純正脚と言えるもので、ストリートからワインディングの走行速度に合わせた調整がなされています。
先述したビルシュタインダンパーがコーナーでリアが崩れるといった現象を起こしていたのに対し、このダンパーサスは決して破綻せず綺麗な姿勢を保ったままコーナーを気持ちよく抜けてくれる脚になっています。
硬さに関してもビルシュタインダンパーが路面の継ぎ目等をガタンッと音を立て超えるほど衝撃が大きいことに対して、こちらはゴトッと静かに衝撃を吸収してくれます。500kmを超えるような長距離を走行しても身体的疲労がそこまで溜まらず、様々な走行条件を視野に入れ制作されたことが分かるとても良く考えられた脚だと思います。全ての領域においてノーマル・RSビルシュタインの性能を凌駕しています。
一方で、サスのバネレート自体は柔らかめの為、ロールは適度ながら発生します。
ロードスターらしい走り味を残すことを考慮しあえてこのセッティングになっているものと考えますが、サーキット走行等を視野に入れる場合は、減衰調整可能なクラブスポーツサスキットを選択した方が良いでしょう。

●栃木県 りんせかさん (ロードスター/ND)