スポーツブレーキライン(RX-8/NCロードスター)ご装着の皆様へ(点検のお願い)。
弊社製品「スポーツブレーキライン」と「スポーツスタビライザー フロント」の同時装着車両において、フルバンプ時に双方が干渉する可能性があることが判明しました。干渉し続けることによって、最悪の場合、ブレーキホースに亀裂が生じ、ブレーキの制動不能に陥る可能性があります。
つきましては、該当製品を装着されているお客様には、お手数をおかけして申し訳ありませんが、お早めに装着状態の点検をお願いいたします。
1.経緯
・09年3月中旬に弊社スポーツスタビライザー及びスポーツブレーキラインの同時装着車両が左前輪側のブレーキラインを破損したという報告がありました。
・当該車両は、他社製サスペンション(車高調)装着車でサーキット走行においての破損と判明。
・他社製サスペンション(車高調)装着車の場合、設定されている車高や製品仕様の違いから原因特定が困難な上、弊社製品の組み合わせにおいて、過去の発生事例がないことから、個有の問題と判断しました。
(本件については、車高が低い程、フルバンプ状態時になりやすく発生しやすくなります。)
・しかし、破損箇所が保安部品(ブレーキパーツ)ということから、弊社デモカーにて確認。結果、クリアランスは確保されているものの、車両個体差によっては、干渉する可能性があることが判明し、今回の不具合情報掲載に至りました。
2.原因
スポーツスタビライザーのリンク取付部の形状、及びスポーツブレーキラインの取り回しによりノーマル状態より、両部品の間隔が接近しているため。
3.点検対象車両
「スポーツブレーキライン」と「スポーツスタビライザー」の同時装着した下記車両が対象です。
(どちらか、一方の装着の場合、問題ありません)
車種 | 型式 | 該当条件 |
---|---|---|
RX-8 | SE3P全車 | 下記(1及び2)の同時装着車両 1.スポーツブレーキライン(品番:MSE540) 2.スポーツスタビライザー フロント(品番:MSE7600) ※スポーツブレーキシステム(品番:MSE500)とスポーツスタビライザー(品番:MSE7600)の同時装着車も対象です。 |
ロードスター | NCEC全車 | 下記商品の同時同着車両 1.スポーツブレーキライン(品番:MNC450) 2.スポーツスタビライザー フロント(品番:MNC7600) |
3.点検方法
・方法:目視による点検
・点検箇所:フロント左右のブレーキライン下部(下記、拡大画像の赤マル内”→”付近)
干渉している場合、ブレーキラインの被覆部(赤コーティング部)に干渉痕が残ります。
・現車の確認手順
ジャッキアップし、タイヤホイールを取り外し点検します。
※判断が困難な場合は、お求めの販売店(取り付け店)までご相談くださいますようお願いします。
・その他:アジャスタブルスタビライザーリンク(品番:MSE7605)装着車は、スタビライザーリンク長を最適化するので干渉しませんが、ブレーキラインよりも後にアジャスタブルスタビリンクを装着した場合、干渉痕がある場合があります。念のため、ご確認ください。
4.干渉痕を確認された場合の対応
・ご装着いただいているお客様には、大変、お手数をおかけしますが、購入店に連絡していただくか、下記、「ご連絡フォーム」をご使用いただき、必要事項をご記入の上、送信ください。
対策用「プロテクター」をお送りします。(電話でもお受けします。)
※対策用「プロテクター」・・・ブレーキラインに巻きつけて装着し、スポーツスタビライザーとの直接干渉を防ぐラバー製プロテクター。
5.製品本体への対応
両部品の装着時のクリアランスをより確保するべく、4月出荷分より下記の対策を施しました。
・スポーツスタビライザー フロント(RX-8/ロードスター(NC)用共に)
下図のように、スタビライザーリンク取付部(青丸内箇所)の形状変更により、ブレーキラインとのクリアランスを確保するように仕様変更しました。
<対策前>
スタビライザーリンク取付部付近の形状が、ブレーキライン側も膨らんでいます。
<対策後>
スタビライザーリンク取付部付近の形状を変更して、ブレーキラインとのクリアランスを確保しました。(対策前品と比較して、黄色部分をカットした形状となります。)
・スポーツブレーキライン
フロントアッパーアーム取り付け部の金具を形状を見直し、ブレーキラインの取り回しを変更。
よりスタビライザーとのクリアランスを確保するように仕様変更しました。
<対策前>
ブレーキラインが、スタビライザー方向へ垂れ下っています。
<対策後>
アッパーアーム取付金具(青丸部)の形状変更することにより、スタビライザーとのクリアランスを確保しました。
また、サポートページにてご案内しておりますが、本件のみではなく、スムーズな対応をするために、弊社製品をご愛用いただいているお客様には、積極的なユーザー登録をお願いいたします。