SE-07S エンジン駆動系 開発進捗。
SE-07Sのコンセプト“ソリッドでエキサイティングな走り”の実現に向け、過給機を頼らずにレブリミットまでスムーズに吹け上がるREが重要なファクターであることに異論はないでしょう。私たちの狙いは絶対性能向上ではなく、ドライバーの感性に響くダイレクトで心地よい加速感の獲得。今回は走りの質を高めるエンジンと駆動系のリノベーションプランをご紹介します。
その核となるのが、ファインチューニングリビルトエンジンです。RX-8はその年式から経年劣化が進み、下取りエンジンを開けると排気ポート内に煤が蓄積している個体が多々見受けられます。これではチューニング以前に本来の性能が発揮できません。
一般的なオーバーホールでは、各部清掃やシール類交換やクリアランス調整といった作業を経て新車のフィーリングを回復しますが、私たちは、一切のスペシャルパーツを用いずに、1/100mm以下の高精度で組み上げます。さらには前出のポート表面を滑らかに整えるといった職人技を駆使し、REが秘めるポテンシャルを引き出します。
そのエンジン出力を路面へ伝える駆動系は、慣性モーメントを低減させたフライホイール、クッションプレートを廃し正確なシフトフィールに貢献するクラッチ、確実なトラクションを得られる機械式LSDといったコンビネーション。いずれも、決して唐突ではなく、操縦性を激変させることなく、なおかつ効果を確実に体感できる絶妙な乗り味にチューニングしています。
加えて、今回は連続したスポーツ走行には欠かせないオールアルミ製ラジエターを高効率仕様へとバージョンアップ。コア厚を拡大し、フィン内の流量を再検討し安定した冷却効果に磨きを掛けます。後期型MTモデルに適合拡大予定ですので、ご期待ください!
【SE-07S 開発進捗情報】
①RX-8新プロジェクト始動
②スタイリングキット編
③マフラー編
Posted by A.Watanabe