BP-06S、限界領域サーキットへ。
ストリートベストチューニングを基本とする私たちが、その規制を解いて限界に挑むのが“BP-06S”。先に展開するND-06Sと同様の手法でMAZDA3を高限界ハンドリングマシーンへ開花させます。
このプロジェクトの核となるのが、“Club Sports”の名で展開するサスペンションとブレーキです。
まずは、想定する走行ステージの中で最もスピードレンジの高いサーキットで限界領域を確認するために袖ヶ浦フォレストレースウェイでテストしました。その後、私たちのメインターゲットのワインディングステージでベストに落とし込む開発手法です。
私たちのブレーキパッドの共通コンセプトはドライバーの感性にシンクロした「意のままの減速」ですが、違いはその設定温度域。例えば、ストリートスポーツパッドは、その上限値は400℃ですが、高負荷対応のクラブスポーツでは、ローターが摩擦熱により、真っ赤になる800℃に設定。高い速度域からの急減速が繰り返されるシビアな場面においても、踏力に比例した制動力が安定して得られる特性に仕上げていきます。
※ちなみにコースや踏み方にもよりますが、スポーツ走行で多用するのが400~450℃、ハードに走り込みローターが赤く発光し始めるのが600℃程度です。
袖ヶ浦で基本セットが決まったので、次回はいよいよ荒れた路面が点在するワインディングを想定した試験路にマシンを持ち込みサスペンションのセッティングを煮詰めていきます。開発進捗続編をお待ちください。
Posted by K.Nishioka