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2016

Tune COOL!

“Tune COOL!”操る歓びのさらなる加速と洗練へ。
過渡特性を磨き続ける、私たちの「マツダ車個性化プロジェクト」。


テクノロジーの進化は、一方で
人が操る価値をクローズアップする。

昨年、自動車テクノロジーの話題の中でもっとも注目を集めたのは「自動運転」だろう。かつては絵空事のようなこの技術が、いまや究極の安全・便利装置として遠からず実現しようとしている。クルマのこの偉大な進化を、私たちAutoExeも歓迎したい。
ではそんな未来図の中で、私たちのチューニングという行為は、どのような意味や価値を持っているのだろうか。チューニングなんてもはや時代錯誤という人もいるかもしれない。そこで、私たちの見解を述べよう。クルマ自身が人に代わって目を、手を、足を持つ自動運転。それによってドライバーといえどもパッセンジャー化してゆく。安楽さの拡大。では、クルマがその誕生以来人々の心を捉え続けてきた、みずからがコントロールする快感や歓喜は無意味なものとされてゆくのだろうか? そうではないはずだ。クルマに限らず道具のオートマチック化は、同時にそれとは逆の「人が道具を操る」ときめきを思い起こさせてくれる。つまり、チューニングは自動運転などと対立するのではなく、人がマシンに積極的に関わり、生き物と対話するような感性や歓びをいっそう増大するものとして共存してゆくに違いない。クルマにこだわりを持ってマツダ車を選んだあなたなら、ことさらそうであって欲しいと思われるはず。私たちはそう確信している。

「人馬一体」の鮮やかな洗練へ。
絶対性能でなく過渡特性へのこだわり。

1997年の創業以来、「マツダ車個性化プロジェクト」を掲げる私たちAutoExeは、日常での運転をよりスポーティかつ気負いなく楽しみたいドライバーに向けて、マツダ車のみに特化した車種発想のトータルチューニングを展開している。市販車に必要な量産のための生産性や快適性へのマージンを丁寧に精査して、カタログスペックには表れない際立った走りの味、“A New Driving Sensation!”を追求している。それはまさしく、マツダ車に掲げられる「人馬一体」のさらなる洗練であり、私たちのような専門チューナーの仕事にほかならない。
そのキーワードが「過渡特性」だ。この重要さについてはこれまでもしばしば取り上げてきたが、この2016年私たちはさらなる磨きをかけたいと考えている。それは単なるクルマの「動きの大小や速さ」ではなく、ドライビング中の一瞬一瞬の「動きの変化」の仕方への着目。もっともらしく定義すれば、「時間によって速さが変化する度合い」とでも言えよう。例えば、クルマの前後運動で見ると、速度(km/h)を時間で割った加速度(m/ sec2)をさらに時間(瞬間)で割った加加速度(m/ sec3)といえる。仮に加速タイムが同じでも、前半加速型、平均加速型、後半加速型といったパターンの違いで、ドライバーが感じる「動きの変化の感じ方」が違ってくる。そのなかで、どれを目指すか?がチューニングのポイントとなる。私たちが目指したのは、運転を愉しむドライバーの感性にシンクロした動きである。例えば、ステアリング操作がダルでもなく、神経質でもなく、切り始めからジワーとロールしていくサスペンション。ペダルワークに対して意のままに反応するスロットルやブレーキ・・・見せかけだけの凄みや一瞬だけの絶対性能的刺激を捨てて、いつもの街中で、お気に入りのワインディングで、クルマの動く感覚を繊細に味わえるエンスージアストのためのチューニングである。


第5世代を迎えた感性チューニング。
動的感性工学のモノ作りと、“Tune COOL”を目指す。

そして、私たちのこだわりであるストリートベストチューニング、すなわち過渡特性の最適化を実現するための技術的方法論=ことわりが「感性チューニング」である。このテーマは創業時から不変。自らの開発コードの第1世代(01)~からスタートし、現在では第5世代(05)に進化。社会性や環境性への取り組みが求められる現代のクルマ社会で、大人としての知的チューニングを楽しむため、“Tune COOL”をテーマに、ファン(快感)とマナー(態度)の両立を目指している。
ファンクショナルパーツ、すなわち機能部品の開発手法は、まず明確な技術的理論値の精度を高めたうえで、私たちがマツダ車を通じて長年培ってきた経験を丹念に重ね合わせ、スポーツ志向のドライバーが心地よいと感じる味わい深いポテンシャルを引き出そうとしている。その中核がストリートスポーツサス・キットだ。自動車工学+感性工学をバランスさせた「動的感性工学」に基づいて設計。感性チューニングを独自の減衰比設定に反映させ、スポーツカーからSUVに至るまで、車種を問わず奥深い乗り味を貫いている。
そして2016年、そのアプローチはさらに進化。俊敏なコーナリングを楽しむために「意のままの減速」を狙いとした新作のストリートスポーツブレーキパッドをリリース。単に止まる性能ではなく、止まる過程を理論的に分析し、感性にシンクロした効き味を獲得している。加えて製品としての提案だけではなく、「貴島ゼミナール」など自動車工学的視点での知識も発信。日頃のドライビングシーンで何が起きて、どう動くのか?その解説や望ましいチューニングを理論面、体感面から理解していただくことを目的にしている。

困難はある。しかし、たゆむことなく
「マツダ車個性化プロジェクト」の道を歩み続けたい。

しかし、すべてがハッピーに進んでいるわけではない。私たちは05世代の開発に向けて、2015年のカタログで以下のように記述した。「例えば、レーダーを用いた自動車の衝突被害軽減ブレーキシステムやセンサーを用いた歩行者障害低減システムの機能不全化を伴うようなチューニングは、ドライバーの自己責任の範疇を超えてしまうことは明らかである。」…と。さらに、「例えばスタイリングキットにおいては、過剰な変化感や装飾性を排除するとともに、安全技術と融合し、社会や環境にしっかりと配慮したマナーある製品をプロデュースして行く所存である。」とも言明した。
しかしながら一部の車種ではその両立ができず、フロントグリルガーニッシュには「ミリ波レーダー装着車に装着不可」なる製品の登場や、私たちのこだわりの一つであった「メーカーエンブレムの除去」を放棄した状態が続いている。対応する技術の目途は立っている。だが、それを優先すれば、美しくはない。どうしても「端正なスポーツ顔」にはならないのだ。多少の妥協が必要かもしれない。時間はかかると思う。しかし、何らかの解決策に向けて、これからもチャレンジを続けるつもりである。その姿にもっとときめきを。その走りにもっと快感を。「マツダ車個性化プロジェクト」を、あなたとともに歩んで行けることを!